寝る意味『睡眠と生体リズム#5』
【introduction】
眠りたいから寝るんですッ!
それはそう
そのほかに
寝る理由って考えたことありますか?
人は何で寝るんでしょうか?
今回の記事では睡眠の意味を紹介します。
また手書きで図形を書いたのですが
ちょっと間違いがあるかもしれません。
だいたいのイメージ図形となります。
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この記事の要約
- 寝ることの意義について
- 生理心理学 第10回 生体リズムと睡眠 より
- 【introduction】
- 睡眠経過図(ヒプノグラム)の例
- 睡眠時間と睡眠比率の変化
- ヒトの24時間の睡眠覚醒パターン
- 成長ホルモンの分泌と睡眠
- 酸素消費量と徐波睡眠(ノンレム睡眠)との関係
- 記憶と睡眠について
- 【outroduction】
睡眠経過図(ヒプノグラム)の例
ヒプノグラムは
時間と睡眠段階のグラフです。
覚醒と睡眠段階が1から4のレベルと、
レム睡眠が示されているグラフです。
時間とともに深くなり、約90分の周期でレム睡眠がきます。
大人の場合、全体の睡眠時間の約2割がレム睡眠と言われます。
朝方にになると深い眠りにならずに、第一段階、第二段階を繰り返して起きます。
睡眠時間と睡眠比率の変化
一生を通じて、
横軸に年齢、縦軸に睡眠時間のグラフで見てみると、
16時間寝る赤ちゃんはレム睡眠の比率は50%ですが、
3歳くらいになると大人と同じくらいの割合になります。
年齢とともに睡眠時間は短くなります。
ヒトの24時間の睡眠覚醒パターン
新生児はまとめて眠りません。
寝て起きて寝て起きて…を繰り返します。
このような睡眠を「多相性の睡眠」と言います。
1歳~4歳になると夜にまとめて寝ますが、
お昼寝の時間があります。
多相性の睡眠の特徴を持ちます。
小学生や大人ではまとめて寝ます。
これを「単相性の睡眠」と言います。
高齢者では昼寝をするようになり、
多相性の睡眠の特徴となります。
成長ホルモンの分泌と睡眠
人間動物はもちろん、昆虫も寝ます。
睡眠には大きな意義があります。
その一つが成長ホルモンです。
睡眠とともに成長ホルモンが分泌されます。
夜になったからとか、
時刻によって成長ホルモンの分泌されるということではなく、
寝たことで成長ホルモンが出ると考えられる研究があります。
寝るということが成長や代謝になっています。
もう一つ、
寝ることの意義は
エネルギー消費にかかわっているのではないか?です。
酸素消費量と徐波睡眠(ノンレム睡眠)との関係
横軸に徐波睡眠の時間、
縦軸に酸素消費量(ml/g/時間)を表したグラフに動物をならべます。
酸素消費量はいいかえるとエネルギーの消費量です。
カンタンに言うと
エネルギーをたくさん消費する動物はたくさん寝なければいけない、
ということが図表から読み取れます。
ウマ、ゾウは酸素消費量が0.1~0.2(ml/g/時)と小さく2時間の睡眠、
人は0.3mlで6時間、
コウモリは2.0(ml/g/時)で18時間くらい睡眠を必要とします。
睡眠はエネルギー消費のためにも重要と言えます。
記憶と睡眠について
近年では記憶と睡眠の関係の研究が多い傾向です。
徐波睡眠を増幅する電圧を脳にかけて寝ると、
起きた後、記憶のテストで良い成績となるという研究があります。
その他、記憶固定と睡眠の研究などもあります。
記憶における睡眠の意義が今後明らかとなってくると思われます。
【outroduction】
寝ることの意義について私なりに解説しました。
寝ることでエネルギー消費を抑えたり、
成長ホルモンの分泌をしたり、
記憶の整理をしています。
次回は
睡眠からの覚醒のメカニズムの紹介になります。
番組情報
放送大学bs232
生理心理学 第10回 生体リズムと睡眠 より
2021年12月6日
最後までご視聴ありがとうございました。
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