ごくうは眠りたい眠れない

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グラサンかけて朝の散歩するワケ

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この記事の要約

 

 

 

 

まえおき

 

今回の「高齢者の睡眠障害」の記事を書くにあたって
私がはじめて知ったことは…

 

睡眠障害を治すために、朝日を浴びるということはよく聞きます。


しかし、場合によっては、
朝日を見ないようにすることで睡眠障害を治療することもあります…

ということでした。

 

 

3種類の「眠れない!」

 

高齢者の約3割が眠りの悩みがあるといわれています。

高齢者の眠りの悩みは…

 

目が覚める 中途覚醒

 

一番多いのが中途覚醒です。


中途覚醒とは、
睡眠中に目が覚めてしまうことです。

 

1時間おきに目が覚めてしまうこともあります。

 

昼間に眠気が襲ってきます。

 

夜に起きるとトイレに行くことが多くいです。


あくまで可能性ですが、
転倒して骨折してしまう割合が高いです。

 

なかなか眠れない 入眠障害

 

2番目が入眠障害です。

 

入眠障害とは、
なかなか寝付けないことです。


2時間とか3時間費やしてしまいます。

 

早起きすぎる 早朝覚醒

 

3番目 早朝覚醒です。

 

早朝覚醒とは、
予定時刻よりも早く目が覚めてしまうことです。


2時間以上早いと早朝覚醒です。

 

同居生活者を起こしたりして問題に発展することがあります。


これらの3つの悩みは、重複することがあります。

 

タイプ別! 安眠のコツ

 

中途覚醒の対策

 

中途覚醒の場合は体内時計が大きなカギです。

 

体内時計は、夜には眠くなって朝目が覚めるというリズムのことです。

 

脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)という場所が働くことで、
全身にリズムを伝えています。

 

起点となるのが朝の太陽の光です。

 

朝に光を浴びることで体内時計が調節されます。

 

日中の活動が高まります。

 

14~16時間後、
今度は睡眠にかかわるホルモン、
メラトニンが分泌されます。

 

すると眠たくなってきます。

 

これが体内時計のメカニズムです。

 

高齢者の方が体内時計が乱れるのは?

 

高齢者というのは退職などでライフスタイルが変わってきます。

 

活動低下や、
日光を浴びる機会の減少で
体内時計が乱れ、また、睡眠にかかわるメラトニンが減少します。


そのため中途覚醒となりやすいです。

 

ある非接触現象により、
趣味の活動も制限されて一日の活動も下がってしまいます。


やはり不眠になります。

 

どうすればいいの?

 

遅寝早起き

 

早寝早起きが常識のように言われます。

 

しかしそうではありません。

 

年を重ねるとだんだん寝る時間を必要としなくなってきます。

 

長く寝床にいると中途覚醒が増えることも考えられます。

 

必要以上に寝床にいないで、
眠りの質を高めるようにします。

 

眠りを濃くするということで、中途覚醒を避けます。

 


入眠障害の対策

 

入眠障害はストレスが原因です。

 

若い人よりも高齢者の方がストレスを感じやすいです。

 

寝付けずに焦り、
目がさえてしまう。

 

悪循環となります。

 

元来、寝床は休息の場所です。

 

しかし、寝付けない人にとっては拷問の場所になってしまうのです。

 

そういう場合一度ベッドから出て、

眠くなるまで
肩の凝らない本などを読みましょう。

 

眠くなってベッドに入ります。

 

早朝覚醒の対策

 

早朝覚醒の場合は、
体内時計の早まりが原因です。

 

遅らせるように調節するのです。

 

朝の光を避けるのです

 

普通は、
朝起きるとカーテンを開けて太陽の光を浴びるのですが、
それだと体内のスイッチが入ってしまいます。

 

例えば、
朝3時に目が覚めるような場合は、
太陽の光を浴びるのを朝の6~7時くらいにして
体内時計の早まりを食い止めるようにします。

 

朝の散歩について

 

朝ペットのワンコの散歩に出かける人も多いです。

 

体内時計の調節をしたい人は、
散歩の時間を遅らせましょう。


または、
サングラスをして目に光を入れないようにしましょう。

 

高齢者の睡眠時無呼吸症候群について

 

睡眠時無呼吸症候群とは、
就寝中に気道がふさがって呼吸できなくなってしまうことです。


睡眠中に呼吸が止まることで脳が覚醒し、
熟睡できなくなります。

 

睡眠不足になってしまいます。

 

高齢者の約2割が睡眠時無呼吸症候群を発症しています。

 

肥満の人はのどの脂肪で気道がふさがります。

 

高齢者の場合は、
太っていなくても、
のどの筋肉の衰えで気道がふさがります。

 

中年層の無呼吸症候群では、
酸素不足

脳が覚醒

高血圧・脳卒中リスクが上がる

これに対し、高齢者の無呼吸症候群は全員が危険な状態ではない。

 

昼間眠気が強い人、
心臓疾患、
高血圧、
メタボ
の人が治療対象になります。

 

代表的な治療法として、
CPAPシーパップ)があります。
寝るときに、

鼻にマスクをかぶせて、
空気を送り込んで気道を確保します。

 

患者の注意点は?

 

アルコール、睡眠薬を避ける。

 

なぜなら、のどの筋肉をゆるめやすいためです。

 

横向きで寝ましょう。

 


まとめ

 

高齢者の不眠は、
夜中に起きて、
歩行中に転倒、
骨折というケースが結構あります。

 

改善したいことですね。

 

番組情報

 

2021年3月放送
(2021年10月25日アンコール放送)
きょうの健康 子供から大人まで!不眠の悩みに答えます
「高齢者の睡眠障害」より

 

解説 東京医科大学教授

井上雄一

 

きょうの健康テキスト
2021年3月号と
2021年10月号
に詳しく掲載されています。

 


最後までご視聴ありがとうございました。
 thank you for watching