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自動スキルが発動!自律神経の基礎まとめました

自律神経の基礎知識

自律神経の基礎知識を解説



【はじまり】


願いをかなえるニョイホウジュ!
どうもこんにちは!
私は 如意宝珠ごくう です。

 

天敵に襲われると、

「闘争か逃走」の2者択一を迫られて、

「自動スキル」が発動します。

身体パフォーマンスが上がります。

動物の話ではなくて、人間であっても社会的なストレスを受けると体に変化を及ぼします。

主な変化パラメーターと仕組みの話になります。

カンタンに言うと

睡眠を語るうえで必須とも言える「自律神経」についての話です。

 

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この記事の要約
  • 自律神経の基礎情報のおさらい
  • NHK高校講座 生物基礎 自律神経による調節 より

 

自動的に起こる体の反応

 

好きな人がいると、瞳孔が開き、のどがカラカラ、心臓はドキドキします。
自律神経の働きによるものです。

 

暑い日に汗をかく仕組みは、
皮膚にある温度センサーが脳に暑いことを知らせます。「汗をかけ」という命令が脳から自律神経に出されます。
汗をかいて、気化熱により体温を下げます。

 

意識とは関係なく自動的に起こる体の反応です。

 

神経について

 

ヒトの神経というのは中枢神経系末梢神経系から構成されます。
中枢神経系は脳と脊髄で
体の各部位の末梢神経に指令を送ります。


末梢神経はさらに
体性(たいせい)神経と自律神経に分かれます。


性神は、視覚触覚などの情報を中枢に送る感覚神経
中枢から筋肉へ運動の指令を送る運動神経に分かれます。
運動神経は、私たちの意識かかわって働きます。

 

自律神経

 

自律神経は内臓や血管の動きにかかわる神経で、私たちの意識とは無関係に働きます。
外界からの刺激に対応し無意識に働きます。


自律神経と体温調節の関係の実験

 

麻酔をかけ、ラットを眠らせ、水の入った袋を巻きます。
ラットの背中あたりにある、熱を作り出す、褐色脂肪組織があります。
脳と褐色脂肪組織をつなぐ自律神経に電極をつないで、自律神経の働きと、褐色脂肪組織の温度変化を見るという実験です。

 

ラットの皮膚体温42度、水で冷却して32度にします。
すぐに自律神経の活動が活発になります。
少し遅れて褐色脂肪組織の温度が高くなります。

ポイント

褐色脂肪組織は脂肪を分解することで体温を上げる組織です。

 

自律神経と体温調節の実験まとめ


皮膚温度を下げると、
自律神経が活動し、
褐色脂肪組織の活動で体温が上がる
という仕組みを確認できました。

 

体温を上げるために呼吸や拍動が上昇します。

 

寒いときの自律神経

 

寒いときの自律神経の働きは、
深部体温を下げないように手足の先の血管が収縮します。
また、立毛筋が収縮して、鳥肌が立つということが起こります。
自動的に体温を保つ働きに自律神経は深く関わっています。

 

交感神経系と副交感神経系

 

自律神経は、交感神経系副交感神経系2種類に分けられます。
交感神経系というのは、体が活動的になるときに高まる神経系です。
副交感神経系は、休息するときに高まる神経系です。

 

交感神経と副交感神経の働きの違い

 

心臓を例に
交感神経と副交感神経の働きを見てみると、
交感神経が働く場合、末端から神経伝達物質ノルアドレナリンが分泌されて、心臓は強く速く拍動します。


副交感神経が働く場合、末端からアセチルコリンという物質が分泌されます。心臓はゆっくりと拍動します。


心臓は、交感神経と副交感神経によって、無意識にはやくしたり、遅くしたりしています。

 

交感神経のはたらき

 

 

心臓がドキドキするというのは、心臓を支配している交感神経の活動が高まるということです。そのため、脈拍が上昇します。
瞳孔については、交感神経の高まりで瞳孔はより開きます。
だ液は減ります。口の中は乾燥します。

 

交感神経が高まると瞳孔く理由

 

どうしてこのような反応をするのでしょうか?

理由として考えられることは、かつて動物だったころ、天敵に襲われたときの名残として交感神経反応(ストレス反応)が起こります。

闘争か?逃走か?

ということになります。

いずれにしても激しい活動をするため、
気管支も酸素量を増やす目的で広がります。
消化管は機能を低下させてエネルギーを節約します。


副交感神経が働くとき


副交感神経が働くときは休息の時です。
消化管の活動が高まります。
副交感神経はエネルギーを蓄積するという働きです。


ほとんどの器官は交感神経と副交感神経の支配を受ける

 

心臓と同じように体のほとんどの器官は、交感神経と副交感神経の支配を受けています。
瞳孔は、交感神経の指令で広がり、副交感神経の指令で縮小します。
気管支は交感神経によって拡張し、副交感神経によって収縮します。
皮膚の汗腺には、交感神経により、汗が出ます。副交感神経は分布していません。
胃や腸の消化器官は、交感神経で抑制され、副交感神経で促進されます。

 

交感神経と副交感神経は互いに拮抗的に働き、素早く各器官を調整して、体内環境を維持しています。

 

交感神経を使い続けると疲弊する

 

人が活動するためには交感神経を使いますが、24時間使い続けると疲弊します。
そのため、だいたい半分の時間はは副交感神経が働いて休むということになります。

 

ストレスによる交感神経の反応実験

 

ラットAが居住しているケージに、ラットBをいれます。
ラットAはBに対して侵入者への攻撃をします。
ラットBはストレスを受けます。
ラットBは、自律神経反応、交感神経反応が見られます。

 

具体的には、ラットBは褐色脂肪組織が活性化して体温を上昇させました。

闘争か逃走か。


ウォーミングアップをしたということになります。

 

ケージの間に金網の仕切りを入れて、ラットAとラットBを分けて60分間放置します。
ラットBは、直接的な攻撃を受けませんが、心理的なストレスを継続して感じる環境になりました。


ストレスによる心因性発熱

話は少しかわります。

 

長期にわたる不安や緊張が自律神経にどのように影響するのか?

 

人の人間関係の不安や緊張などのストレス、社会的ストレスが続くと、微熱が続いたりします。「心因性発熱」という症状です。

 

前段のラットBの実験で「心因性発熱」が再現されているというわけです。
人間の心理ストレスと発熱の関係をラットを使って探っている実験の紹介でした。


【おわり】

 

自律神経によって心と体はつないでいます。
不思議ですね。

 

番組情報

 

NHK高校講座 生物基礎 自律神経による調節 より
2022年3月3日放送

解説
名古屋大学教授 生理学者 中村和弘


最後までご視聴ありがとうございました。
 thank you for watching